文字起こし
音声をテキストにする作業について学習しましょう


   

「文字起こし」とは、その名の通り「映像を見ながら、セリフを文字に起こす作業」を指します。

「漢字の使い方」や「送りがな」に誤りがあると、映像に集中できなくなるため、字幕を制作する上で、とても重要なポイントですから、「字幕制作」とは切り離して学べるよう「文字起こし」のカテゴリーとして紹介していきます。


「字幕を作ってみたい!」という、初心者向けの内容です。YouTube や プライベート映像 など、個人使用を想定しており、わかりやすい字幕を作ることを中心に説明しています。

「字幕制作経験あり」「字幕の仕事がしたい」という、上級者向け。「ビジネスシーン」や「業務としての字幕制作」を想定しており、厳格な「ルール」や「条件」が学習内容に追加されています。



「字幕が間違っていて、映像に集中できなかった」 そんな経験ありませんか?
他にも、「読み切る前に字幕が消えてしまった」「漢字が難しくて読めなかった」
「送りがなが間違っていた」「文字が詰まっていて見にくかった」等々。
付けられていなければ、字幕とは言えません。
聞き取った音声を正しくテキスト化するために必要なことを学んでいきましょう。
 「文章校正サイト」を活用しよう
表記が不安な箇所が調べて確認するように心がけましょう。

誤字脱字のチェックには、「Microsoft Office Word」の校正機能 や
以下の「WEBサービス」(無料)を使うことができます。
Enno:https://enno.jp 日本語校正サポート:http://www.kiji-check.com/ 文章校正ツール:http://www.kiji-check.com/ プレスリリース校正ツール:http://www.kiji-check.com/
 「用字・用語辞典」「文章校正ソフト」を使おう
正しい表記を行うために「用字・用語辞典」を使用してください。

誤字脱字のチェックには、「文章校正ソフト」を使用してください。

「JustRight Pro」や「ATOK」などのソフトウェアを使用することで、
辞書に照らした適切な文章校正を行うことができます。


項目をクリックで詳細説明

 は、一般的な「聞き起こし」や「テープ起こし」とは若干異なります。
「文字数」や「改行位置」や「記号表記」なども考慮しながら作成する必要があり、
字幕制作作業がスムーズに行えるよう、字幕の形を想像しながら作成しなければならないからです。
まずは、基本的な制作ルールを学んでいきましょう。

字幕は、誰にでもわかりやすい表記となるよう、心がけることが大切です。
字幕に不備があると映像に集中できなくなるため、正しい日本語を使えるよう、繰り返し確認しながら作成しましょう。

 :「難しい漢字」を使用しないようにし、「漢字の使い方」や「送りがな」に注意しましょう。不安な箇所は確認し、最後に校正しましょう。

 :「用字・用語辞典」で適切な表記を確認し、「文章校正ソフト」によるチェックを行いましょう。また、「使用禁止語句」にも注意しましょう。



Enno:https://enno.jp 日本語校正サポート:http://www.kiji-check.com 文章校正ツール:https://so-zou.jp/web-app/text/proofreading/ 
プレスリリース校正ツール:https://www.value-press.com/proofreader/


NHK漢字表記辞典 記者ハンドブック 朝日新聞の用語の手引

基本的に、字幕では「、」と「。」は使用しません。

  :「、」は半角スペース、「。」は全角スペースを代用しましょう。(末尾にスペースを使用しないよう注意してください)


 改行を利用して、スペースを多用しないよう注意しましょう。


「盗み食いすること、それから・・・」


「まあ、スリッパも履かないで」

字幕では、1桁の数字は「全角」、2桁以上の数字は「半角」で表記します。
また、アルファベット表記も「全角」となり、英文は「半角」で表記します。

 :半角は文字間が詰まってしまうため、読みにくくなる場合があります。全角と半角を使い分けて、読みやすい表記にしましょう。

 :上記ルールに従って、全角と半角を正しく使用して作成しましょう。


 「5,000円」(半角)、「3日」(全角)、「5時32分」(全角+半角)

 「FBI」(全角)、「CNN」(全角)、「Hello」(半角)、「I have a pen.」(半角)

一般的に日本語字幕は、「横 16文字、2行まで」とされています。
字幕が横や縦に長くなりすぎると映像の邪魔になったり、読み切れなくなったりするので、注意しながら作成しましょう。

  :横は16~17文字(記号含む)を目安にし、縦は2行以内に納めることを基本としましょう。


 16文字の長文が続かないよう、話者の呼吸に合わせて、適度に長さを区切りながら作成しましょう。

「漢字」や「て・に・を・は」などの助詞は、続けざまに表記すると読みにくくなる場合があります。
「半角スペース」「改行」を用いて、読みやすくなるよう調整しましょう。

 :視聴者にとって読みやすくなるよう、注意して作成しましょう。

 :作成後は、テキストのみを通して読んでみるとわかりやすいでしょう。


 「明日雨だって」→「明日 雨だって」:漢字が連続すると視聴者に違和感を与えます。視聴者が瞬時に判断できるよう半角スペースを用いて文章を整えましょう。

 「これはやってない」→「これは やってない」、「これ はやってない」:スペースの位置で異なる解釈を避けることができるので、上手に活用しましょう。

 「異なる単語の漢字」が続いた場合、「助詞の後にひらがな」が続く場合は、特に注意しましょう。

 映像音声と重ねず、テキストだけを読んで確認するとわかりやすいでしょう。

「人物名」や「名称」などは、登場する度に表記が変わってしまうと、視聴者が混乱してしまいます。
同じ表記で統一するよう、心がけて作成しましょう。

 :検索するなどして、正しい表記で統一するよう、心がけましょう。

 :公式サイトやエンドロールなど、できるだけ詳しく調べ、確証を得た上で表記するようにしましょう。


 :同一人物で「太郎」「太朗」「たろう」「タロー」と表記が入り乱れてしまう。

 「太田」と表記していたが、映像の表札で「多田」であることが判明

 後で正しい表記が判明したりする場合もあるので、どのように入力したか、名称はメモしておくようにしましょう。



 は、文章を差別化するために使用します。
「心の声」「引用文」「本や映画のタイトル」等、視聴者に違いを知らせるために正しく、
統一した記号を用いて作成しましょう。
  :記号を正しく使い分け、使い方を統一させましょう。
記号 使い分け 使用例
“ ” (全角) 主に引用文で使用。看板・標識、新聞、手紙、曲名 「A君が “そっちじゃない” って言った」
『 』 (全角) アルバム、書籍、映画、番組等のタイトルで使用 「これは 『ローマの休日』という映画なんだ」
… (全角1文字を使用) 文中に使用した場合、次の文字との間に [半角スペース] を入れる 「それはそうだけど… だからって」
?,! (全角) 文中に使用した場合、次の文字との間に [半角スペース] を入れる 「なんで? 大丈夫だよ」
♪ (全角) 音楽が流れていやたり、歌っているシーンで活用 「♪~」 : 音楽開始
「♪」 : 音楽再生中
「~♪」 : 音楽終了
「♪ 私のお墓の前で」 : 歌詞表示


人物や建物などの名称(固有名詞)は、先入観やイメージで表記せず、
クセを付けましょう。
また、表記を統一するために、 ようにして、
表記のブレが起こらないよう、注意しましょう。
 :WEB検索を活用し、正しい名称を確認した上で表記しましょう。
 :公式サイトやエンドロールで正式名称を確認した上で表記しましょう。
       :時代背景や場所等も考慮して、詳しく調べた上で表記しましょう。
 :同一人物で「太郎」「太朗」「たろう」「タロー」と表記が入り乱れてしまう。
 「太田」と表記していたが、映像の表札で「多田」であることが判明
 後で正しい表記が判明したりする場合もあるので、どのように入力したか、名称はこまめにメモしておくようにしましょう。


DVD や 映画館 等で、実際に多くの字幕に触れることも学習の一つです。
字幕制作者としての目線で見ることで、今まで気づかなかった新たな発見があるはずです。
「見やすい字幕とはなにか」「どのような字幕であるべきか」等、日常的に映像に接する
様々な場で意識をしてみてください。
あらゆる場合で普遍的な字幕のルールというものは存在しません。
したがって、ここで学んだルールと細部で異なる場合もあることでしょう。
具体的な字幕制作業務で、より厳格なルールが適用されていることもあるでしょう。
ただ、もっとも重要なことは、いつでも、視聴者にとり「ストレスのない字幕とはなにか」に
心を砕くことなのです。


ここまでが、  となります。
これ以外にも、まだまだ細かいルールは数多く存在していますが、いずれも、
これらの基本的なルールに則っています。まずは基本を踏まえ、あとは実践を
繰り返しながら学んでいきましょう。
まずは 実践練習 から映像を選択し、 から始めてみましょう。
作成したデータと見本データを比較しながら、どのような点に違いや誤りが発生しているのかを
確認しながら、繰り返し練習してみましょう。